温熱環境ソフト「QPEX」の勉強会&実践
先々週、温熱環境ソフト「QPEX」の勉強会へ、
新住協の中部東海地区の事務局である
「木ポイント」さんへ出かけました。
「QPEX」簡単に説明すると、住宅を設計する時に温熱環境を
数値的に確認できるソフトです。
「温熱の見える化」にもってこいのソフトと言えます。
建物からどのくらい熱が逃げにくいか(Q値)、
窓や壁がどのくらい日射の影響を受けているか、
暖房による電気消費量、CO2の発生量まで計算できます。
車を燃費で比較できるように、住宅の燃費を計算するソフトです。
もう少しわかりやすく説明すると車での燃費です。
「1リッターあたり何キロ走る」といった比較できる共通のものさしです。
断熱材の種類、サッシ、ガラスなどを入力して、
冷暖房に使用する電気代や灯油代が事前に計算できます。
家を建てて住む前に自分の家の冷暖房費が分かればいいですよね。
また、断熱リフォーム(断熱改修)をする時にも、このソフトを利用できます。
今住んでいる住宅の断熱レベルを理解して、平成25年度基準以上に、
断熱性能を引き上げる事が出来ます。
ただ、「天井や壁や床に断熱材を入れたので暖かい部屋ですよ。」とか
「サッシのガラスをペアガラスに変えたので暖かいですよ。」
のレベルではだめですよ!!
断熱リフォーム(断熱改修)工事は、それなりの勉強をしている業者でないと、
十分な効果は期待できませんので、
知り合いやの建築屋さんとか工事金額が安いからといって、
工事をしないようにして下さいね。
お金の無駄使いになる可能性がありますよ!!
そして、性能のいい建物の良さを分かりやすくお客様に伝える事が大切です。
冬期には室温20℃をくだらない部屋で生活する事の良さや
健康的や経済的なメリットを伝える事が大切だと思っていますので、
私は、一工夫してお伝えしています。
また、当社では図面を作成する時に、耐震診断ソフト(ホームズ君構造EX)
と一緒にこのソフトを使い、サッシ、ガラス、断熱材を調整して
少しでも性能のいい家にしていきます。
先週、平林君と一緒になって、外皮計算モデルで、
断熱材やサッシ・ガラス、換気設備を変えながら、
また、建築コストが高くならないように注意しながら
UA値・ηA値を計算して、一次エネルギーを出しました。
4つのパターンを作成しました。
ちなみに現在一番性能のいい数値は
Q値は1,6まで下げました。(東北の住宅レベル)
一次エネルギー566MJ/(m2・年)まで削減する事が出来ました。
省エネ基準717MJ/(m2・年)の20%強の削減です。
なんとか平林君も一人で出来る様になったのでこれからは任せることができます。
お陰様で創立50周年を迎える事が出来ました。
注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
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