土岐市下石町M様邸
子どもの誕生が家づくりのきっかけに
家づくりのきっかけは何でしたか?
アパートライフでしたので、いずれは自分の持ち家を、と考えていましたが、いよいよその時が来た、と思ったのは子どもの誕生です。
土地はどうされましたか?
これまで暮らしてきた場所は多治見市内でしたが、実家に近い土岐市で暮らせたらこの先も何かと安心だと思い新しく購入しました。
どんな家を建てようと計画を練ったのでしょう?
家づくりは一大イベント。建てる時に大きな費用が必要となりますが、建てた後の維持管理にコストが掛かることを学んでいましたので、できるだけメンテナンス費用が掛からない、ランニングコストの抑えられる家にしようと考えました。
そこで見た目もいいし、メンテナンスフリーの観点からいつまでも美しさが長持ちする「タイル張り外壁の家がいい」と考えました。
でもタイル張りの家はサイディングに比べて初期コストがかかりますね。
そうなんです。タイルは焼き物なので経年変化の心配がない分、やっぱり高くて。
その中でも比較的安く建てられるハウスメーカーさんを見つけて、そこなら夢が叶うと話を進めることにしました。
でも、そうならなかった
実はその頃、ある著名な建築家が発信する動画サイトで家づくりの勉強をしていたんですが、そこで気づかされたのが家の断熱性能の重要性でした。
気密・断熱性能が高ければ、少しの冷暖房で家中が一定温度になり、暑さや寒さに悩まず暮らせます。家族の健康面にも直結するし、しかも冷暖房費が抑えられランニングコストの面でもとても有効な方法なのだと。
心機一転の機会があったということですね
メンテナンスコストを気にしていましたが、ランニングコストの視点で考えれば、断熱性能を高めれば快適な上に省エネの家になるわけです。
タイル張りの家は見た目でも憧れていましたが、メンテナンス頻度が抑えられる別の外壁材を選び、居心地をとるべきだと思い直しました。
水野建築さんとはどのように出会いましたか?
建築家のサイトから探しました。その建築家が主催する建築プログラムがあってそのプログラムを習得した会社の中に水野建築さんがあったんです。
実際、水野建築さんのホームページを見て、気密・断熱性能に対してただならぬ情熱を持っていることがわかり迷うことなく相談しました。
相談されていかがでしたか?
社長の水野さんとは、その著名な建築家を軸とした共通の話題で意気投合できたことはもちろんのこと、水野さんが取り組むエネルギー消費を大きく抑えたパッシブデザイン建築の奥深さを知ることができました。
タイルで建てる会社さんとは?
その頃には私の知識も増えていましたので、その会社の担当者に断熱性能面で質問をぶつけてみたのですが、頼りなさが伝わってきて。手付金を放棄してでも水野さんで建てようと決心しました。
平屋を建てることは最初から決めていましたか?
実は私(ご主人)が育った家が平屋だったこともあって子どものころから2階建てに憧れがありました。
でも妻は2階建てで育ったため、階段に頼る不便さを熟知していて、できたら平屋がいいと。
そこで二人で話し合って、自分たちが歳を重ねても安全に住み続けられる平屋を建てることにしました。
それではどのような平屋を目指しましたか?
家族が自然に集まりたくなる明るく伸びやかなLDKを備えた平屋です。
そこでタタミコーナーや多目的カウンタースペースなどの居場所をリビングに計画してもらいました。将来子どもが学校から帰っても、自分の部屋にこもるよりもリビングで過ごしたくなる家です。
洗面脱衣室も広いですね
洗面室と脱衣室を分離したサニタリースペースもこだわりの一つで、室内干しやアイロン掛けがストレスなくこなせる広さを確保していて我が家の舞台裏って感じですね。
玄関収納も充実していますね
土足でも使える土間風の収納があれば、これから増えるレジャー用品やアウトドアグッズの収納にも役立つと考えました。
さらにそうなると汚れ物がその場で洗えるといいなあと考えて、スニーカーなどの手洗いができる水栓シンクを取り付けてもらいました。
入居してちょうど1年目ということで年間の住み心地はいかがでしょう?
基本的にはリビングのエアコン1台で一年中家中がほぼ一定温度に維持できましたので快適でした。
その分、外の気温を把握するのが難しく、玄関から外へ出て暑さや寒さに気づく感じになりますね。
電気代はどうでしょう?
例えば夏はエアコンの設定温度を26.5℃で自動運転しましたが、風量は弱で維持でき、月額の電気代は1万円前後です。
冬は21℃設定で月に2万円いかないくらいでしょうか。昨今の電気代を考えるとこの家のおかげで助かっています。
それに私たちは毎日暮らしているので、この快適性に慣れてしまっていますが、時々実家に泊まりに行くと、あまりの居心地の違いに驚かされます。
冬なんか、寒さで夜中に目が覚めてしまいます。
昔はこれが当たり前だったはずですが、もう元には戻れません。断熱性能は本当に人生を左右しますね。