構造塾で勉強してきました。 架構設計のポイントと特殊形状の構造設計
先週、木ポイントさんが開催されている「木造住宅の耐震性能を担保するための研究会」
(通称:構造塾)で勉強してきました。
講師の先生は、㈱M‘s構造設計の社長 佐藤 実先生です。
今回の講義内容は架構設計とプランニングのポイントと特殊形状の構造設計です。
今回のブログは専門用語が出てきますので、難しいと思われたらスルーしてください。
前半の「架構設計とプランニングのポイント」は、2回目の拝聴になります。
忘れていたこともある架構設計の話でした。
「柱直下率」の話と「構造ブロック」で構造的に考えるヒントを頂きました。
自分でできる壁と柱の直下率チェック図の作成は最近やってないので、チェックしなければと改めて思いました。
住宅を設計する時に、建物のデザイン、構造、省エネ性能を同時に考えて設計することになりますので、
バランス感覚が大切になりますので、今後も勉強をしてより良い住宅をお客様に提供していきます。
後半の特殊形状の構造設計は、スキップフロアー・吹き抜け・勾配天井などで設計のポイントを勉強してきました。
風圧力や地震力などの水平荷重は、屋根や床を押して耐力壁に伝わります。
耐力壁と水平構面のふたで、建物は箱構造になり耐震性能が高くなります。
吹抜けや階段で床が途切れている場合や、床に段差があると地震力が耐力壁までうまく伝達出来ないことがあります。
つまり、どんなにスジカイや面材で壁を強くした所で、地震に強い家にはならないのです
スキップフロアーで段差が小さい場合(梁の高さ分)ならば通常の計算で大丈夫です。
スキップフロアーの段差が大きい場合は、段差部分で2つに分割しそれぞれで計算する。
スキップフロアーは構造計画が重要ですので、構造計算方法を理解し、
設計する時には2棟に分割し計算できるように計画を立てることがとても大事です。
吹抜けでは、水平構面のつながりが切れてしまったり、つながっていないようにすることが大事です。
吹抜け対策として、火打ち梁を配置したり、水平力に抵抗する床を配置するなどして、変形を抑えます。
当たり前ですが構造計算する必要があります。
勾配天井は耐力壁と水平構面(屋根や床)のつながるようにすることが大切です。
建築士という資格を持った方プロとしての仕事をするためには勉強は欠かせませんね。
お陰様で創立53周年を迎える事が出来ました。
注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
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