断熱グレードと改善率
先週、取引先である「ジツダヤ」さんで
セミナーがありましたので参加して来ました。
最初に新建新聞社の社長である三浦祐成さんの話を聞きました
次に講演されたのが近畿大学の建築学部長である岩前 篤先生のでした。
岩前先生は住まいと健康について研究されてこられたスペシャリストで、
前から一度先生の話を聞いてみたいと思っていました。
講演のテーマは「健康を支える暮らしと住まい」
~間違っていた「夏向けの家」~
岩前先生が、平成21年11月~平成22年1月にかけて、2002年から2008年に
新築の戸建て住宅に転居した、全国2万人を対象にアンケート調査を
実施した結果が下記の表です。
調査では断熱グレードを3つにわけました。
断熱グレードG3 グループ3は 断熱等級3 新省エネ基準レベル 昭和55年ころの住宅
断熱グレートG4 グループ4は 断熱等級4 次世代省エネ基準レベル 平成11年ころからの住宅
断熱グレートG5 グループ5は 東北・北海道仕様の断熱レベル
この表から読み取れるのは、非常に多くの疾病の症状が住む家の断熱性に
左右されていることが理解できます
よく見て頂きたいのは改善率です。
改善率とは(新しい住まいで症状のでなくなっ人)/(前の住まいでその症状が出ていた人)
で表します。
簡単に言えば、症状がでなくなった人の割合を示します。
特に、手足の冷えは、断熱グレードが3の家では10%ほどしか改善されてませんが、
断熱グレートG4になると30%改善されて、
断熱グレードG5では55%以上の改善が見られました。
ほかの症状も断熱グレードが上がると改善率も向上しています。
「健康改善の意味での断熱性は、高ければ高いほど効果は期待できる」と読め取れます
ただし、断熱と気密はセットで考えて工事をしなければいけないので注意してくださいね。
健康性・快適性からは、専門的に言えば熱損失係数Q値1.6以上の高断熱・高気密住宅に
することが望ましいですね。低温は万病の素ですよ
そして、高断熱・高気密住宅は健康に良い影響を与える事が出来る確信が持てました。
お陰様で創立50周年を迎える事が出来ました。
注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
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