土岐市駄知町T様邸 性能向上リノベ
土岐市駄知町T様邸 性能向上リノベーション
岐阜県土岐市で「性能向上リノベーション」されたT夫妻にお話を伺いました。
「あまりの冬の寒さに、去年までは布団や毛布を3枚重ねて、しかも首や肩を覆うウォーマーまで身に着けて寝ていたのに、今年の冬は布団一枚でも寝られるようになったんですよ」とインパクトのあるエピソードを語りながら目をキラキラさせたT夫妻。「建て替えたわけでもなく、ずっと暮らし続けている同じ家なのにこんなに暖かくて快適に冬が過ごせるようになるなんて思いもしませんでした」と驚きの変化を伝えてくれます。
寒い時期だからこそ差が出る気密断熱性能
舞台となるお住まいは築33年ほどの2階建て。訪れた時期は、ちょうど手入れの行き届いた庭先にあった梅の花が満開の3月上旬。とはいえ向かう途中は午前中ということもあり、車の外気温測定表示が2~3℃というまだまだ寒い時期です。
ですがT夫妻が出迎える玄関に入るとふんわりとした暖かさで全身が包まれました。以前は暖房のある部屋を閉め切ってそこだけで過ごしていたこともあり、玄関や廊下は冷え切っていましたが、今では玄関や廊下を含め、脱衣室やお風呂、そしてトイレもほぼ同じ室温になっていると二人は説明します。
日当たりのよいLDKへ案内してもらうとさらに暖かさが増しました。とはいえ早朝には暖房を付けていたそうですが今は暖房を切って数時間経過しています。そのことに驚くと、「以前なら暖房を切った途端にグングン冷えていきましたから私たちも驚いています」と話してくれました。
さっそく室温を測ってみると20℃をキープ。ちなみに天井の表面温度は21.2℃、床は18.8℃でその差はわずか2.4℃。この数値差からも家中がきちんと断熱&保温されていることが分かります。
「去年まではこの時期、朝ファンヒーターのスイッチを入れると4℃と出ていましたが今では低くても14℃なんですよ」と夫妻。「今まで朝布団を出るのに覚悟が要りましたが今ではサッと起きられます」とにっこり。
二人のお嬢様はそれぞれ数年前に嫁がれたそうで今はご夫婦水入らず。まだまだお二人とも現役でお仕事をされ、しかも最近はご夫婦でサクソフォーンの教室に通って練習しているそうで「60の手習いです」とほがらかに笑いながら快適な暮らしを楽しんでいます。
「性能向上リノベーション」のきっかけ
そんなお二人が「性能向上リノベーション」を叶えたわけですが、もともとご主人は住宅や建築に興味を持っていたこともあり、日ごろから年季が入ってきた我が家を眺めてはリフォームの方法を考えていたと話します。
とはいえT様邸はもともとの構造がしっかりしており、デザインやインテリア面の品質も良かったため、寝室の機能を2階から1階に移すことや細かな水回り設備を交換することなど、一般的なリフォームを想定していました。
「でも、今すぐとは考えていなくていずれそのうちという程度だったんですよ」と話す二人。ですがその後ご主人が骨折したり病気で寝込んだりと不運が襲い、それがきっかけで「人生100年時代だからこそ家を直すのなら今。この家を快適で安全なものにしなきゃ」という考えに代わりました。
そして寝室の移動と同時にがぜん興味を持ったのが「性能向上リノベーション」です。
冬の寒さ、夏の暑さが半端なかったというこれまでのT様邸。しかしこれを「冬だから仕方がない、夏なのだから寝苦しくてもしょうがない」と当たり前と考えるのではなく、的確な追加工事を施せば冬暖かく夏に涼しい暮らしができることをご夫婦は把握していました。特に今なら内窓施工だけでも行政からの補助金対象になることも背中を押してくれたと話します。
頼るべきは「水野建築」と相談
先に触れたようにご主人は住宅建築への興味から最新情報を常にチェックしており「水野建築」が発信するブログも愛読。そのため同社の新築住宅への気密断熱性能への取り組みはもちろん、リフォームやリノベーションでも気密断熱性能への根拠ある向上を訴えていたことを知っていました。そこで頼るべきは「水野建築」と相談しました。
「水野さんは、単に暖かくなりますよ、という言葉だけではなく、実際の検証数値や断熱計算をグラフ化するなど根拠ある解説をしてくれたので信頼できました」と話すご主人。「気になってた耐震補強についても同時に工事を進める方向で相談しました」。
こうして実際のお住まいを社長の水野氏に検証してもらいながら効果的な断熱方法、耐震補強のほか、古くなった設備の交換、和室を寝室へのリノベーションなどを計画。夏の完成を目指して工事日程を組んでいきました。
工事中どこに住むのか、ということもリフォームやリノベーションでは大きな問題になりますが、幸いT様邸では独立したお子さんたちの部屋が使えたことや、離れに部屋があったことも幸いし「住みながらリノベ」の方法をとることができました。
「引っ越しや間借りせずに済んだことは経済的にも大いに助かりました」と話すご夫妻は、「水野さんは断熱工事に関する行政の補助金や税の還付のことなども本当に詳しくて、特に助成金申請は限度枠や申請期限がありましたが、豊富な経験テクニックで尽力いただいて無事取得することができました」と大喜びです。
気密断熱工事と耐震補強で正真正銘の「高性能住宅」に
さて、実際の工事では、床を改装しない1階エリアは床下に吹付断熱を施し、寝室へと改装する和室エリアと増築する浴室と脱衣室の床下は新築工事と同様の気流止めと断熱施工を実施することで床下からの冷気の伝わりはシャットアウト。
もちろん屋根からの夏の熱気の流入や冬の暖気の流出を防ぐため、2階の天井への断熱材の敷き詰めは徹底。開口部では玄関引戸から断熱ドアへ取り換え、そして全ての窓に内窓を付けることで家全体の気密・断熱性能をぐっと高めました。
「そうそう、階段の上り口に引き戸を取り付けてもらったんですよ」とT夫妻。
階段が煙突のような機能を持つため夏は2階の窓を開けておけば涼しくなるものの、冬は1階の暖まった空気が2階へ逃げてしまうことを防ぐためということで、「寝室も1階に移動したことから2階はほぼ使いませんから効果的なんです」と説明してくれました。
耐震補強については、耐震診断を実施した結果から耐震壁を要所要所に設けてもらったそうで総合評価数値も1.9倍にアップ。
こうして耐震性能が強化され、家中の気密断熱性能も高められ、玄関も廊下も、浴室もトイレも、そして1階も2階もほぼ一定温度で過ごせる高性能の家へと進化。まさに安心安全、そして年中快適に暮らし続けられる正真正銘の「高性能住宅」へと生まれ変わりまし
同じ家なのにこんなに冬も夏も快適に過ごせるなんて
あらためて現在の住み心地をお聞きすると、「今までは真冬の脱衣所とお風呂の室内温度がよく0℃だったんですよ。ヒートショックが心配で心配で、そのために3時間ほど全体をストーブで暖めてからでしかお風呂に入れなかったんです。
それが今では常に室温とほぼ同じなんですから驚きです。嫁いだ娘たちも冬が来るたびに心配していましたが今は胸をなでおろしています」と安どの様子。「それに一日中家を空けていたとしても、車から荷物を降ろす前に、何を差し置いても『まずストーブを付ける』だったのに、今では家の中に暖かさが残っているのが分かるので慌てる必要がなくなっています」とも。
そして夏はエアコンなしで、しかも窓を開けずに寝られることに驚いているそうで、「雨が降ってきたことさえ気づかないほど外の音も聞こえないし、外出時にも外の温度が想定できなくて、冬なんかどのくらい厚手のものを着ていいのか察しがつきにくく、もう一度戻って服を選び直すことがよくあります」ととても幸せそうに話してくれました。
T様からの言葉です
水野建築の大工さんはとても気さくな方ばかりで、私たちの我儘な相談にも嫌な顔ひとつせず、応えていただきました。
また現場に来られる職人さんも、とてもいい人ばかりでしたし、プロフェッショナルな仕事ぶりが頼もしかったです。
まさに『チーム・ミズノ』って感じでした❗️