断熱リフォーム工事は具体的に何をすればいいのですか? その1
構造見学会のお知らせです。
3月23日(土)・24日(日)に多治見市小泉町で完成見学会を開催します。
完全予約制の構造見学会になりますので、ご希望の方はQRコード・電話・メール・FAXで予約をお願いします。
開催場所の詳しい内容は予約後にお伝えします。
先日、お客様と話をしていて、「断熱リフォーム工事は具体的に何をすればいいのですか?」と聞かれました
断熱材は、床下や天井裏、壁の中の仕上げ材に隠れて見えない場所に入っています。
新築と同じ断熱性能にしようとすると、室内の内部や外部の仕上げ材を剥がして、またもとに戻すなどの工事も必要になり、断熱工事以外の余分な費用がかかってしまいます。
リフォーム工事は予算に限りがありますので、費用対効果も考えなければなりません。
断熱性能は全部を完璧にしなければ性能を発揮できないということではなく、部分的な断熱補強工事でも、ある程度全体の性能を引き上げていくことは可能です。
今お住いの家でも断熱性能は上げられます。
そこで、まずはコストパフォーマンスを重視し、出来るだけ既存を壊すことなく部材の追加や交換だけでできる断熱リフォームから考えてみましょう。
まず、比較的簡易に断熱性能を追加しやすい部位に、窓、床下、天井(または屋根)の3か所があります。それぞれを詳しく説明します。今回は窓の説明です。
最初に手を付けて欲しいのは、窓です
窓には大きく3通りの断熱方法があります。
1つ目は「内窓」という、今あるサッシはそのままに、内側にもう一つのサッシを取り付ける方法です。
内窓は樹脂でできた断熱性の高い窓で、今あるサッシとの間にもさらに空気層を作ることができますので、高い断熱性能とおまけに遮音性能も期待できます。
アルミサッシの単板ガラスの内側に内窓を取付けると樹脂サッシと同じような性能になります
既存のサッシに内側に取り付ける工事ですから、工事期間も短くて、窓一つからいつでも気軽に行うことができ、最も費用対効果の高い方法です。
デメリットとしては、内側に窓が付くとなると開閉は二重になって不便だとか、既存サッシの状況により内開きには付けられないなどの制約が出てくる場合もあります。
内窓取付前写真
内窓取付後写真
2つ目に「サッシそのものを交換する」という方法があります。
と言っても、今あるサッシを撤去するとなると外壁も絡む大工事になってしまいますから、ここでは今あるサッシの枠だけ残し、その上に新しいサッシを被せる「カバー工法」を行います。
樹脂製のフレームに断熱ガラスが入った断熱サッシに交換することで、熱の断熱性能を上げることができます。
メリットは窓の開閉が今までと同じ1回で済むということですが、デメリットは内窓より少し値段が高くなります。また、今の窓寸法より一回り小さい窓になるという点です。
お住まいの地域によってはカバー工法を採用することができない場合もありますので、事前に施工店とよく打ち合わせる必要があります。
内窓もサッシ交換もできないとなれば、3つ目は今あるサッシのガラスだけを「断熱ガラスに交換する」という方法があります。
断熱ガラスというのは二枚のガラスの間に空気層や真空層などを設けて熱を伝えにくくしたもので、ガラスを交換するだけですから、こちらも簡単な工事です。
金額はガラスの性能によりかなり幅がありますが、高性能なガラスになると、内窓より工事代金が高額になる場合もあります。
注意点としては、サッシの枠は既存のままなので、アルミ枠の結露などは解消しません。
ガラス交換の場合はガラス面が小さい窓より大きな窓の方が、より断熱効果を実感することができます。
窓の改修工事ついては、補助金がありますので、是非活用してほしいです。
窓の改修工事に興味を持たれたらお気軽にお問い合わせください。
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岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。
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