瓦屋根の建物は、鉄板系の軽い屋根よりも耐震性を高くすることは不可能なので、屋根は軽い屋根に変えるべきである?
リノベ構造塾<耐震基本講座>第4回を受講しました。
先生は「構造塾の佐藤 実先生」です。
性能向上リノベの会の詳しいことは下記です
2023年の1月から始まり全部で8回の講義です。
今回は4回目で、「木造住宅の耐震チェックポイント」のテーマで受講しました。
佐藤先が1時間話されて、講義後に10問のテストがあります。
そのテストの中で間違えやすい問題がありましたので披露します。
問題:瓦屋根の建物は、鉄板系の軽い屋根よりも耐震性を高くすることは不可能なので、屋根は軽い屋根に変えるべきである。
〇か☓どちらでしょうか。
■瓦屋根
■ガルバリウム鋼板屋根(軽い屋根)
答えは☓です。
重い屋根を前提として耐震補強設計することで耐震性能は十分高くできます。
既存住宅の屋根で、重い屋根よりも軽い屋根の方が地震力にとっては有利です。
これからリノベーション工事を行って耐震補強をする時には、軽い屋根には軽い屋根なりの必要な耐力が出ますし、重い屋根なら重い屋根なりの必要な耐力が出てきて、そこで耐力壁などを入れれば重い屋根も軽い屋根も同じレベルで耐震性能が上がります。
常に重い屋根が軽い屋根に比べて弱いという発想ではありません。
既存住宅の耐震性能があまり高くないとき、昔の基準というのは瓦の屋根に応じた耐震性能がなかっただけです。だから倒れているだけです。
これからリノベーションをする時には瓦の重さに合わせた補強設計をすれば瓦の屋根でも倒れなくできます。また、新築住宅はそのようにしています。
新築住宅は、瓦の重い屋根と鉄板の軽い屋根に合わせて耐力壁の設計をして、瓦の屋根の方が耐力壁が多くなります。
現在の耐震性能では、重い屋根は耐震性能は低めになってしまします。
だけど耐震補強することで屋根の重さに応じた補強設計をすれば耐震性能は上がります。
常に瓦は重いからダメなんだという話ではありませんよ。
もうひとつオマケの問題です。
問題:地盤が軟弱な場合、地盤補強を行うことで建物の耐震性能も向上する。
答えは☓です。
地盤補強は、鉛直方向の支持力確保のためであり、耐震性能向上には直結しません。
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岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。
水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
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