夫婦二人の暮らしに「2階」は本当に必要?子育てを終えた家を、これからの暮らしに合わせる減築リノベ

家を建てた当時は、夫婦と子どもたちで暮らすために、1階にLDKや水まわり、2階に子ども部屋や寝室という間取りが一般的だったと思います。

ところが20年、30年と時間が経ち、子どもたちが独立すると、暮らし方は大きく変わります。

「2階の子ども部屋は、今では物置になっている」

「寝室も1階へ移して、ほとんど2階へ上がらない」

「掃除をするためだけに2階へ行っている」

そんなご家庭も少なくないのではないでしょうか。

そこで一度考えていただきたいのが、「これから夫婦二人で暮らす家に、本当に2階が必要だろうか?」ということです。

■使わない2階も、維持管理は必要です

現在、減築リノベーションをご相談いただいているお住まいは、築46年、延床面積約38坪の木造2階建て住宅です。

現在は2階をほとんど利用されていないため、使わなくなった2階を撤去して、これからの暮らしに合った平屋へつくり替える計画を進めています。

使っていない部屋でも、家の一部であることに変わりありません。

屋根や外壁のメンテナンスは必要ですし、窓や雨樋なども年月とともに傷んできます。もちろん掃除もしなければなりません。

さらに年齢を重ねていくと、階段の上り下りそのものが負担になることもあります。

だったら、使わなくなった空間を維持し続けるだけではなく、これからの暮らしに必要な大きさへ家を整える。

これが「減築」という考え方です。

■2階を取れば、暮らしを1階で完結できます

2階を撤去して平屋にすれば、LDK、寝室、浴室、洗面、トイレなど、毎日の生活を1階だけで完結できるようになります。

朝起きてから夜寝るまで、階段を使わずに生活できる。

これは年齢を重ねてから、とても大きな安心につながります。

ただし、単純に2階を取り除けばいいわけではありません。

残った1階に新しい屋根をつくり、柱や梁、耐力壁などを確認して、必要な耐震補強を行います。

今回計画しているお住まいでも、2階の減築と屋根の軽量化だけでなく、基礎の補修、耐力壁の増設、筋交いや柱頭・柱脚金物の施工、屋根構面の強化などを行う予定です。

つまり減築は、家を小さくするだけではなく、これから安心して暮らせる家へつくり直す工事なのです。

■小さくするからこそ「性能」を高めたい

そして、水野建築が減築リノベで特に大切だと考えているのが、耐震と一緒に断熱性能を高めることです。

せっかく壁や床、屋根まで大掛かりに工事するのであれば、冬の寒さや夏の暑さも一緒に改善したいところです。

今回のお住まいでも、壁・床・天井にしっかり断熱材を施工し、断熱等級6(HEAT20 G2レベルを目安とした性能)を目指して計画しています。

家がコンパクトになり、さらに断熱・気密性能が高くなれば、少ないエネルギーで冷暖房しやすい住まいになります。

これから年齢を重ねるからこそ、家の中の暑さ・寒さを我慢しない暮らしを考えていただきたいと思います。

■「今まで必要だった家」から「これから必要な家」へ

子育て中に必要だった家と、夫婦二人になってから必要な家は、同じでなくてもいいと思います。

大きな家をそのまま維持する。

建物をすべて壊して平屋へ建て替える。

その二つだけではなく、今ある家の良いところを残しながら、使わなくなった2階をなくすという第三の選択肢があります。

もちろん、すべての住宅で減築できるわけではありません。まず建物の状態を調査し、基礎や構造を確認したうえで判断する必要があります。

水野建築が考える減築リノベーションは、単に家を小さくする工事ではありません。

「今まで必要だった家」から「これからの暮らしにちょうどいい家」へ。

耐震・断熱・気密・間取り、そして10年、20年先の暮らし方まで一緒に考えながら、夫婦二人が安心して快適に暮らせる住まいへ再生する。

「大きな家を維持すること」よりも、「これからの二人にちょうどいい家で、快適に暮らすこと」を大切にする。

そんな住まいづくりも、これからのリノベーションの大切な選択肢だと思います。

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岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。

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