「せっかく大きな家があるのに、小さくするなんてもったいない」
「2階をなくしてしまったら、後悔しないだろうか」
減築リノベーションのお話をすると、そう感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、子どもたちが独立して夫婦二人になり、2階をほとんど使っていないのであれば、家の広さと暮らしの豊かさは、必ずしも同じではありません。
現在、減築リノベーションをご相談いただいているお住まいは、築46年、延床面積約38坪の木造2階建て住宅です。
現在は2階をほとんど利用されていないため、使わなくなった2階を撤去し、約25坪の平屋へ生まれ変わらせる計画を進めています。
■使わない部屋にも、お金と手間はかかります
使わなくなった2階でも、屋根や外壁、窓、雨樋などのメンテナンスは必要です。
掃除もしなければなりませんし、年齢を重ねれば階段の上り下りも負担になってきます。
だったら、使わない空間を残すことだけを考えるのではなく、これから本当に必要な空間へお金をかけるという考え方があってもよいと思います。
寝室、LDK、浴室、洗面、トイレを1階にまとめれば、毎日の生活がワンフロアで完結します。
階段を使わない暮らしになれば、日々の移動や掃除の負担も少なくなり、これから先も安心して生活しやすくなります。
■家を小さくして「強くする」
減築には、暮らしやすさだけでなく、耐震面でのメリットも考えられます。
建物上部の2階を撤去して軽くすることで、地震時に建物へかかる力を小さくすることができます。
ただし、2階を取るだけで耐震性が確保できるわけではありません。
今回の計画では、2階の減築・屋根の軽量化とともに、基礎の補修、耐力壁の増設、筋交いや柱頭・柱脚金物の設置、屋根構面の強化などを行い、耐震評点を改修前0.40から改修後1.8へ高める計画です。
小さくして、さらに強くする。
これも減築リノベの大きな目的です。

■家を小さくして「暖かくする」
そして水野建築なら、耐震と一緒に考えたいのが断熱です。
せっかく屋根や壁、床まで大掛かりに工事するのであれば、冬の寒さや夏の暑さも一緒に改善したい。
今回のお住まいでも、壁・床・天井の断熱性能を高め、断熱等級6を目標に計画しています。
さらに大切なのが気密です。断熱材を入れるだけではなく、隙間をできるだけ少なくする施工を行うことで、断熱材本来の性能を発揮しやすくなります。
家がコンパクトになり、さらに断熱・気密性能が高くなれば、少ないエネルギーで冷暖房しやすい住まいになります。
広いけれど寒く、使わない部屋がたくさんある家よりも、必要な広さに整えて、家の中を暖かく快適にする。
私は、こちらのほうがこれからの暮らしを豊かにしてくれる場合も多いと思います。

■「減築」は、後ろ向きなリフォームではありません
減築という言葉には、「減らす」「小さくする」という少し寂しい印象があるかもしれません。
でも、私たち水野建築が考える減築は、その逆です。
使わないものを減らして、大切なものを充実させる。
・耐震性能を高める。
・断熱・気密性能を高める。
・家事動線を短くする。
・階段のない暮らしにする。
・冷暖房しやすい家にする。
そして何より、これから夫婦二人が安心して快適に暮らせる住まいにする。
家族構成が変われば、家に求めるものも変わって当然です。
「大きな家をどう維持するか」ではなく、「これからの10年、20年を、どんな家で暮らしたいか」から住まいを考えてみる。
建て替えるだけでもなく、今の家をそのまま使い続けるだけでもない。
家を小さくして、暮らしを豊かにする。
そんな「減築+耐震+断熱・気密」の性能向上リノベーションも、これからの住まいづくりの一つの選択肢として、水野建築からお伝えしていきたいと思います。

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岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。
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「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
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