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筋違(すじかい)は粘りが小さい?

日経ホームビルダー2016年 6月号に熊本大震災の被害の検証が載っています。

現地で取材をしている記者さんの報告で、

耐力壁を筋違だけで構成している建物の被害率が高かったそうです。

 

筋違とは下記写真です

筋違

 

東京都市大学教授の大橋好光さんは、次のように説明されていました。

(専門用語が続きますので、難しいと思われたらパスしてください)

 

「筋違は、座屈や端部金物の引張で壊れるが、合板などと比べると粘りが小さい。

筋違が緩んで周期が伸びたところに2回目の大きな地震動を受け、

もろさもあって耐えられなったようだ。

合板を組み合わせるなどして粘り強さのある耐力壁が使われていたら、

違った結果になった可能性もある」

 

座屈筋違

 

分かりやすく説明すると、柱の外側に構造用面材を張って、粘り強い構造体にすることです。

 

耐力面材とは

面材

 

ローコスト系の住宅会社さんは、そうゆう仕様にしていません。

耐力壁を筋違だけで構成している住宅が多くあり、

そのことが被害に影響したとのしてきもあります。

 

 

また、「前震では特に問題なかったが、本震で一気に倒壊してしまった」

「前震の被害は修理でなんとかなりそうな程度だったが、

本震後に我が家に戻ってみてもう駄目だと思った」

「前震と本震後で、街の様子ががらりと変わった」

 

2回続けてこのような大きな地震動を受ける場合、

現行の耐震基準を何とかクリアできる程度の耐震性能では大きな被害になる可能性を示しています。

 

連続する地震動に対処するなら、建築基準法の施工令の必要壁量を

2000年基準の1.2~1.5倍にする必要があるそうです。

 

最低でも耐震等級2を、欲を言えば耐震等級3を目指していきましょう!

そして、断熱性能や気密性能も高めましょう!

 

お陰様で創立51周年を迎える事が出来ました。

注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪

 

 

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