普通の家と低燃費の住宅
先々週、リクシルさんの研修会で今泉さんが話されたことが頭に中に残っています。
「普通の家と低燃費の家」 どちらを買いますかと聞くと
たいていの人は普通の家を選びます。
そこで、住宅の光熱費を建築費にコンバートします。
支払う光熱費の一部を建築費に組み入れて断熱性能を高めます。
断熱性能を高めると光熱費の支払額が安くなるので、支払う金額は同じになります。
分かりやすく説明します。
私達の地域では、家族4人で水道代を除いた光熱費の平均が2万円/月くらいです。
年額にすると24万円です。30年間その家に住むとすると720万円必要となります。
720万円は電気・ガス・灯油などのエネルギー代金として支払いますが、
建物の断熱性能をあげればエネルギー代金の支払いを安くすることができます。
720万円のうち、200万円を使って断熱性能をあげて、
光熱費の支払い金額は520万円とする事が出来るのです。
①2,000万円の建物+30年間の光熱費720万円=2,720万円
②2,200万円の建物+30年間の光熱費520万円=2,720万円
①と②とも同じ金額ですが、建物の性能が違います。
その違いを分かりやすくしたのが「一次エネルギー」という言葉です。
住宅業界では、消費エネルギーの基準として、
一次エネルギーを表す単位としてJ(ジュール)というものを使います。
4人家族の場合で、基準一次エネルギー消費量は83.2GJ(ギガジュール)です。
建物の断熱性を良くするとたとえば、
設計一次エネルギー消費量が67.8GJ(ギガジュール)というふうになります。
一般の人には難しくて理解できない数字ですよね。
この一次エネルギーJ(ジュール)を光熱費の円に換算する事が出来るのです。
建てる建物の光熱費が年間22万円かかるとします。
サッシを変えたり、断熱材の性能を良くしたりすると省エネルギーになり、
支払う光熱費が年間20万円になりますよと説明することが出来ます。
30年間の支払額は一緒ですが、断熱性能を上げた分だけ、
少ない冷暖房費で済みますし、かつ室内環境は良くなります。
建設業からエネルギー産業へ 少しヒントをもらいました。
お陰様で創立50周年を迎える事が出来ました。
注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
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