ダウンライトでリビングを演出― 明るくするだけではない、くつろげる照明計画 ―

リフォームの打ち合わせで、間取りや床・壁の仕上げには時間をかけても、照明は最後に「このくらい付いていれば明るいですよね」と決めてしまうことがあります。

でも、リビングの居心地を大きく左右するのが「灯り」です。

そこで水野建築でもよく採用するのが、天井に埋め込むダウンライトです。

■天井がすっきりすると、部屋が広く感じる

ダウンライトの良さは、照明器具そのものが目立ちにくいことです。

一般的なシーリングライトのように天井から器具が出っ張らないため、天井面がすっきり見え、空間に広がりが生まれます。

特に、リフォームで細かく仕切られていた部屋をつなげて広いLDKにする場合には、ダウンライトとの相性がとても良いと思います。

杉や無垢材など自然素材を使った室内でも、照明器具が主張しすぎず、木の表情を引き立ててくれます。

また、器具の上にホコリがたまりにくく、お手入れしやすいのもメリットです。

■大切なのは「何灯付けるか」だけではありません

ダウンライトというと、

「6帖なら何灯必要ですか?」

「8帖だから6灯くらいですか?」

と聞かれることがあります。

もちろん必要な明るさを確保することは大切ですが、私たちは灯数だけで照明を考えないことも重要だと思っています。

ソファでくつろぐ場所、ダイニングテーブルで食事をする場所、キッチンで料理をする場所。それぞれ必要な明るさや光の当て方は違います。

また、ダウンライトには光が広がるタイプや、ある場所を重点的に照らすタイプがあります。

「どこで、何をするのか」を考えて配置することで、同じ灯数でも部屋の印象は大きく変わります。

■昼と夜で「灯りを使い分ける」

もう一つおすすめしたいのが、ダウンライトをすべて一つのスイッチで点灯するのではなく、いくつかのグループに分けることです。

夕食の時間にはLDK全体を明るく。

食事が終わり、テレビや映画を楽しむ時間には、リビング側だけを少し落ち着いた灯りに。

夜、家族が寝たあとは必要なところだけを点灯する。

調光できる照明を取り入れれば、さらに細かな調整もできます。

昼間と夜では、心地よいと感じる明るさも違います。「明るい=良い照明」ではなく、必要なところに必要な灯りがあることが大切なのです。

■照明計画は、窓の位置と一緒に考える

水野建築では、照明だけを単独で考えるのではなく、窓から入る自然光とのバランスも大切にしています。

昼間はできるだけ太陽の光を利用し、夕方から夜になったら人工照明へ。

新築でもリノベーションでも、窓の位置、家具の配置、天井の高さ、床や壁の色まで考えながら照明を配置すると、少ない照明でも心地よい空間をつくることができます。

せっかくリビングをリフォームするなら、ただ「明るくする」だけでは少しもったいないと思います。

家族が集まるときの灯り。

食事を楽しむ灯り。

一日の終わりにほっとできる灯り。

暮らしの場面まで想像して照明を計画することで、同じリビングでも居心地は大きく変わります。

水野建築では、間取りや断熱性能だけでなく、「そこで家族がどんな時間を過ごすのか」まで考えた住まいづくりをご提案していきたいと思います。

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