前回のブログでは、使わなくなった2階を撤去して平屋にする「減築リノベーション」についてご紹介しました。
子どもたちが独立し、2階をほとんど使わなくなった。これから先、階段の上り下りも心配になってきた。
そんなご家庭にとって、今ある家を生かしながら平屋へつくり替える「減築」は、とても魅力的な選択肢だと思います。
ただし、私たち建築に携わる立場から見ると、「2階を解体して取り除けば平屋になる」という単純な工事ではありません。
むしろ一般的なリフォーム以上に、設計する人、現場を管理する人、そして実際に施工する大工さんの経験と技術が求められる工事です。
①まず必要なのは「設計力」
新築住宅なら、最初から平屋として柱や梁、耐力壁、屋根などを計画できます。
ところが減築では、すでにある2階建て住宅の2階部分を撤去し、残った1階を新たな平屋として成立させなければなりません。
「この柱は取っても大丈夫なのか」
「この梁は残すのか、補強するのか」
「新しい屋根の荷重をどこで受けるのか」
「耐力壁をどこに配置すれば地震に強くなるのか」
一つひとつ検討する必要があります。
前回ご紹介した事例でも、2階を撤去するだけではなく、耐力壁の増設、柱頭・柱脚金物の設置、屋根構面の強化などを組み合わせて耐震性能を高めています。
つまり減築は、「どこを解体するのか」「何を残すのか」「どこを補強し、新しくつくるのか」を同時に考える工事なのです。

② 図面通りにいかないから「現場管理」が重要
さらに難しいのが、既存住宅には図面だけでは分からない部分がたくさんあることです。
壁や天井を解体して初めて、
「想定していたところに梁がない」
「柱や土台が傷んでいる」
「過去のリフォームで構造が変更されている」
と分かることもあります。
そこで重要になるのが現場管理です。
解体して見えてきた建物の状態を確認し、設計と照らし合わせながら、「このまま進めてよいのか」「補強方法を変更する必要があるのか」を、その都度判断していきます。
減築では、設計と現場を切り離して考えることができません。
③ 最後は「大工さんの技量」がものを言います
そして、どれだけ良い設計をしても、それを現場で正確に形にできなければ意味がありません。
既存の柱や梁を生かしながら新しい梁を組み、新しい屋根をつくり、耐震補強を施工していく。
新築のように何もないところから順番につくる工事とは違い、既存部分との取り合いを一つひとつ確認しながら納めていく必要があります。
ここでは、大工さんの経験と技量が非常に重要になります。
特に昔の木造住宅は、一棟一棟つくり方や状態が違います。現場を見て木材の状態を判断し、設計者や現場監督と相談しながら、最適な施工方法を考えられる大工さんが必要です。

水野建築だからできる減築リノベを
水野建築には、設計・現場管理、そして現場で施工する大工がいます。
私自身、設計だけでなく現場にも足を運び、実際の建物の状態を確認しながら工事を進めることを大切にしています。
設計力 × 現場管理力 × 大工の技術力。
この3つがしっかり連携してこそ、「2階をとって平屋にする」という難しい減築リノベーションができると考えています。
そして、せっかく大掛かりな工事をするのであれば、耐震だけでなく断熱・気密性能も一緒に高めたい。
家を小さくすることが目的ではありません。
これから10年、20年と安心して、暖かく快適に暮らせる家へつくり直す。
それが、水野建築が考える「減築リノベーション」です。

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お陰様で創立61周年を迎える事が出来ました。
岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。
水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
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