「断熱性能だけでは、本当に快適な家にはなりません」~冬の太陽を味方につける『パッシブデザイン』という考え方~

「高断熱・高気密の家なら、一年中快適ですよね?」

お客様からよくいただくご質問です。

もちろん、断熱性能は住まいづくりの基本です。私たち水野建築でも、断熱等級6+(6プラス)を標準性能として家づくりを行っています。

しかし、先日参加した勉強会では、「断熱性能だけでは、本当に快適な住まいにはならない」という、興味深いお話がありました。

まずは断熱性能をしっかり確保する

講師の先生がおっしゃっていたのは、

「まずは断熱等級6という基本性能をしっかり確保すること。そのうえで、自然の力をどう活かすかを考えることが大切です。」

ということでした。

この考え方には、私も大きく共感しました。

断熱性能が低い住宅では、どれだけ工夫をしても快適性には限界があります。

だからこそ、まずは住宅そのものの性能を高める。

これは水野建築がずっと大切にしてきた考え方でもあります。

実は冬の太陽は最高の暖房機

今回の勉強会で印象的だったのは、北海道・帯広市のお話でした。

帯広市は冬になると氷点下20℃にもなる寒い地域ですが、実は冬の日射量は全国トップクラスなのだそうです。

つまり、寒い地域だからこそ、太陽の熱を最大限利用しているということです。

南側の窓から差し込む太陽の熱は、無料で使える暖房設備と同じです。

エアコンも灯油も電気代もかかりません。

自然が毎日届けてくれるエネルギーなのです。

「窓」は熱を逃がす場所でもあり、熱を取り込む場所でもある

住宅では

・冬は窓から熱が逃げる

・夏は窓から熱が入る

と言われます。

確かにその通りです。

しかし逆に考えれば、

冬は窓から太陽の熱を取り込める

ということでもあります。

資料にも、「窓は移動する熱・日射をコントロールする部材」と紹介されていました。

つまり、窓は単なる開口部ではなく、家全体の快適性を左右する重要な設備なのです。

断熱性能だけでは測れない快適さ

住宅性能というと、「UA値」ばかりが注目されがちです。

もちろんUA値はとても重要です。しかし今回の資料では、

UA値だけではなく、

UA値(断熱性能)

ηAC値(夏の日射取得)

ηAH値(冬の日射取得)

この3つをバランス良く考えることが重要だと説明されていました。

つまり、「熱を逃がさない」だけではなく、

「冬は太陽の熱を取り入れ」

「夏は太陽の熱を遮る」

という設計が、省エネで快適な住まいにつながるということです。

水野建築が目指す家づくり

私たちは性能向上リノベーションや新築で、

断熱等級6

気密性能(C値)の測定

窓性能

日射遮蔽

通風

まで含めてご提案しています。

これからの家づくりは、「暖かい家」ではなく、

「自然の力を上手に利用して、一年中快適で光熱費も少ない家」

が求められる時代です。

次回は、この「パッシブデザイン」の中でも、

**夏の暑さ対策に欠かせない『日射遮蔽』**について、分かりやすくご紹介したいと思います。

「夏は窓から熱が入る」と言われますが、実は暑さ対策のポイントは窓の外側にあります。

ぜひ次回もご覧ください。

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岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。

松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。

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「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。

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