「敷地を読むとは」その1
お客様から新築や建替えのお話を頂いたときに、建物を建てる土地があればその地に出向いて「敷地を読む」ことを行います。
分かりやすく説明すると、敷地周辺の整理と活用です。
・グーグルマップの航空写真から周辺の環境を把握する
・隣地の建物の窓の位置の確認。
・日射の様子、風の流れや隣地距離から自然エネルギーが利用できるかの整理。
・人の流れや車の流れの確認。
・法的な規則の確認。
まずは気象庁のHPから建てる地域の資料を入手します。
写真は多治見市のデータです。
この表から読み取れる気候特性は
気温では、冬期は1月が最も寒く、平均外気温は2.9℃、日最低は-2.3℃、日最高は9.2℃です。
夏期では、8月が最も暑く、平均外気温は27.4℃、日最低は22.6℃、日最高は33.7℃です。
この表から読み取れることは、冬場は寒いが、零度を少し下回ったくらい。
夏場は7月、8月と暑いが、1日の最低気温は25℃を下回り、うまくいけば、夜の外気取入れは有効に効きそうです。
日射時間は、年間で2000時間を超えており全国平均の1978時間と比較し、日射の利用が有効な地域です。しかし日射遮蔽対策も必要です。
風向きは、7月から9月は西からの風が吹きます。
夏場は夜間の風向きを有効に活用したいので、自立循環住宅のHPで資料を入手します。
起床時1.1 就寝時0.3 終日0.8
風向きは煙がなびくのでわかるが、風見鳥には感じないので、窓の高さに高低差を付けるなどして窓の工夫が必要です。
1.6以上あると顔に風を感じるので風は設計に取り込むことが出来ます。
上記は、あくまでも観測地点の統計ですので、実際の土地での確認や周辺のヒヤリングを行う事が大事です。
次回は「敷地を読むとは2」を掲載します。
お陰様で創立55周年を迎える事が出来ました。
岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
水野建築は、ZEHビルダー★★★★★(五つ星)です
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
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