窓の熱の貯金を知っていますか?
先日受講したリクシルさんの「健康快適を考えた高性能住宅作りセミナー」で参考になった『窓の熱の貯金』について書いてみます。
講師の先生は野池政宏先生です。
簡単に説明すると、窓から入ってくる熱量から窓から出ていく熱量を引いて、1日にどれぐらいの熱量が建物内に残るかという計算をします。
リクシルさんから頂いた資料を基に説明します。
サッシの大きさはw1650ミリ×H2000ミリ 面積は3.3m2
サーモスX複層ガラスの日射取得率は0.47
日射熱取得率 とは、サッシのガラスに入射した日射量に対する透過した日射量の割合です。この値が小さいほど日射の侵入を防ぐ遮熱効果が高いガラスということになります。
サーモスX複層の熱貫流率は1.7W/m2K
熱貫流率とは、ガラスの室内側、室外側で1℃の差があった時、ガラス1㎡を1時間のあいだに通過してくる熱量を数値にしたものが熱貫流率といいます。この数値が低いほど、熱を通しにくく断熱性が高いものです。
冬の平均外気温 5.4℃、室内温度20℃とします。
窓の外に当たる熱は1152Wです。(349w/m2×3.3m2)
窓から入る熱量は541Wです。(1152W×0.47=541)
窓から逃げる熱量は82Wです(1.7w/m2k×3.3m2×14.6℃=82) (20℃-5.4℃=14.6℃)
窓の熱の貯金は459W(541W-82W=459W)となります
入る熱の時間を10時間とすると5413whの熱が入ります
逃げる熱は24時間ですので、1966wh逃げていきます
1日の貯金は3477whとなります(5413-1966=3477)3477whをお金に換算すると
一日の貯金額は93円となります。(3477wh÷1000×27円=93.879円)
計算式だけでは難しいですが、エクセルを使えば簡単に金額が出せますので興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
計算に必要な情報は、サッシの熱貫流率、日射取得率、窓面積、室内温度と外気温、冬の日射量、熱が入る時間がわかれば計算できます。
ただし、事前計算で冬の平均気温や冬の日射量を事前に調べておく必要があります。
私達がエリアとしている土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市は比較的日射が多い地域です。
パッシブデザインを取り入れ、窓を設計するにも根拠があることを理解してもらえばと思いました。
エクセルの計算式を変更して作成しました
お陰様で創立56周年を迎える事が出来ました。
岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
水野建築は、ZEHビルダー★★★★★☆(五つ星)です
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
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