「UA値はいくつですか?」
最近、新築やリノベーションをご検討されているお客様から、このようなご質問をいただくことが増えてきました。
住宅会社のホームページや広告でも、「UA値0.46」「UA値0.34」「UA値0.28」など、数値を前面に出している会社も多く見かけます。
もちろん、UA値(外皮平均熱貫流率)は住宅の断熱性能を表す大切な指標です。
しかし、
「UA値が小さい家ほど、省エネで快適な家になる」とは限りません。
これは、先日参加したLIXILの「GX ZEHを見据えたパッシブデザインセミナー」で、改めて学んだことでもあります。
■UA値は「熱が逃げにくい家」の指標
UA値とは、
家の中の熱がどれくらい外へ逃げるか
を表す数値です。
数値が小さいほど断熱性能は高くなります。
つまり、
・冬は暖房が効きやすい
・夏は冷房が逃げにくい
というメリットがあります。
だからこそ、水野建築でも新築・性能向上リノベーションともに、断熱性能にはしっかりこだわっています。
しかし、それだけでは十分ではありません。
■家は「断熱」だけで快適になるわけではありません
住宅には、断熱性能以外にも快適性を左右する要素があります。
例えば、
夏の日差しをどれだけ遮るか
冬の日差しをどれだけ取り入れるか
窓の配置
軒や庇の長さ
通風計画
気密性能(C値)
エアコン計画
これらすべてが組み合わさって、住み心地が決まります。
つまり、
「断熱性能だけ高ければ良い家」ではなく、全体のバランスが大切なのです。
■セミナーで紹介された興味深い比較
今回のセミナーでは、非常に興味深い比較が紹介されました。
一つは、UA値0.20(G3レベル)
もう一つは、UA値0.28(G2レベル)

普通に考えれば、
UA値0.20のほうが断熱性能は高いので、省エネ性能も大きく優れていると思います。
ところが結果は違いました。
南側の窓から冬の日射をしっかり取り入れるように設計した住宅では、
省エネ性能(BEI)はほとんど変わらなかったのです。
つまり、
断熱性能だけを高めるよりも、
太陽の熱を上手に利用する設計を組み合わせたほうが、コストとのバランスも良く、効率的な省エネ住宅になるということが分かります。
■数字だけでは見えない「設計力」
住宅性能は、
UA値だけでは語れません。
夏にはηAC値(冷房期の日射熱取得率)
冬にはηAH値(暖房期の日射熱取得率)
という指標もあります。
さらに、
建物の向き
周囲の建物
敷地条件
窓の大きさや配置
軒や庇の設計
なども考慮しなければ、本当に快適な住まいにはなりません。
同じUA値でも、設計次第で住み心地や光熱費には大きな差が生まれるのです。

■水野建築が目指している家づくり
私たちは、
「UA値が良い家をつくる」
ことを目的にはしていません。
目指しているのは、
一年を通して快適で、光熱費が少なく、長く安心して暮らせる住まいです。
そのために、
・断熱性能(UA値)
・気密性能(C値)
・夏の日射遮蔽(ηAC値)
・冬の日射取得(ηAH値)
・通風計画
・エアコンの容量計算
・お客様の暮らし方
まで含めて設計しています。
数値はあくまでも「手段」であり、「目的」ではありません。
■最後に
最近は「高性能住宅」という言葉をよく耳にします。
しかし、本当の高性能住宅とは、単に数値が優れている家ではなく、
自然の力を上手に活かし、少ないエネルギーで一年中快適に暮らせる家
ではないでしょうか。
住宅は、一度建てると何十年も暮らす大切な場所です。
だからこそ、一つの数値だけで判断するのではなく、住まい全体のバランスを考えた家づくりが大切だと、水野建築は考えています。
これからも、お客様に「この家にして良かった」と感じていただけるよう、断熱・気密・耐震はもちろん、太陽や風など自然の力も活かした性能向上リノベーションと新築住宅をご提案してまいります。
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お陰様で創立61周年を迎える事が出来ました。
岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。
水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
「住いの相談」はいつでも行っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。



























