これからの省エネ住宅は「断熱材を増やすだけ」ではありません

11月に入り、秋もいよいよ深まってきました。朝晩の空気はひんやりと冷たくなり、温かい飲み物が恋しい季節ですね。

日中の穏やかな日差しには、まだ秋のぬくもりを感じます。これから少しずつ冬へと向かう中、住まいの暖かさや心地よさについて、改めて考えてみたい時期ですね。

先日、「GX-ZEHを見据えたパッシブデザイン」のセミナーを受講しました。

※今回のブログは、GX-ZEHや省エネ性能など、少し専門的な内容を取り上げています。これから家づくりやリフォームをお考えの方には、今後の参考になる内容だと思いますが、難しい話にはあまり興味がないという方は、どうぞ気軽に読み飛ばしてください。

これまで水野建築のブログでは、断熱性能だけを高めるのではなく、冬は南の窓から太陽の熱を取り入れ、夏は軒や外付け日よけで日差しを遮ることの大切さをお伝えしてきました。

今回、特に印象に残ったのは、これからの住宅では「建てた後の光熱費」だけでなく、「建物をつくるときに発生するCO₂」も考える必要があるという点です。

住宅で発生するCO₂には、暮らしている間の冷暖房や給湯で発生するものだけでなく、建材の製造、運搬、建築、改修、解体までに発生するものがあります。建物の一生を通して環境負荷を評価する考え方を「LCA(ライフサイクルアセスメント)」といいます。

断熱性能を高めることは大切ですが、性能を求めるあまり断熱材や設備を必要以上に増やせば、建築時のCO₂や工事費も増えてしまいます。

そこで大切になるのが、材料や設備を増やす前に、設計を工夫することです。

例えば、窓の総額をほとんど変えなくても、冬の日射が期待できる南面の窓を大きくし、東・西・北面の窓を必要な大きさに抑えることで、省エネ性能を高められます。セミナーの試算では、UA値が同じ0.44の住宅でも、窓のガラスや大きさ、方位ごとの配置を見直すことで、BEIが0.70から0.66まで改善しました。

さらに、シャワーヘッドに手元止水機能を付ける、居室の照明を調光式にする、廊下などに人感センサーを採用するといった、比較的費用の少ない工夫によってBEIは0.64まで下がり、GX-ZEHで求められる0.65以下をクリアできるという結果でした。

つまり、高価な設備をたくさん追加しなくても、窓の配置と大きさ、ガラスの種類、日射の入り方、給湯や照明の使い方まで丁寧に整えることで、住宅の性能はさらに高められるのです。

また、これからはIoT住宅(IoT住宅とは、家電や住宅設備をインターネット(IoT)に接続し、スマートフォンや音声、AIで遠隔操作・自動化して利便性や快適性を高めた住まいのことです)を利用し、室温や外気温に合わせて高窓を自動で開閉したり、日差しの強い時間にシャッターを自動で動かしたりする方法も広がりそうです。パッシブデザインの効果を、機械が暮らしに合わせて補助してくれる仕組みです。

水野建築が大切にしているのは、数値を良くするためだけの家づくりではありません。

敷地の日当たりや周辺建物、窓から見える景色、ご家族の暮らし方を確認し、必要なところに必要な性能を持たせること。それが、建築費を抑えながら、健康・快適・省エネを実現する近道だと考えています。

これからの高性能住宅は、「どれだけ性能を足したか」ではなく、「自然の力と建築材料を、どれだけ無駄なく生かせたか」問われる時代になっていくのだと思います。

水野建築では、UA値だけでなく、敷地の日当たりや窓の配置、冬の日射取得、夏の日射遮蔽まで確認しながら、そのご家族に合った省エネ住宅をご提案しています。

「自分たちの計画では、どこまで性能が必要なのだろう」と疑問に思われた方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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お陰様で創立61周年を迎える事が出来ました。

岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。

松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。

水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です     

「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪

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