最近、「パッシブデザイン」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風といった自然の力を上手に利用し、できるだけ冷暖房に頼らず、快適に暮らせる住まいをつくる考え方です。
ただし、言葉だけが広まり、本来の意味を十分に理解しないまま使われているケースもあります。
例えば、よく聞くのが次のような説明です。
「軒を深くして、夏の日差しを遮ります」
「この地域の卓越風に合わせて窓を配置しています」
「UA値が低いので、断熱性能の高い家です」
どれも間違いではありません。しかし、それだけで本当に快適な住まいになるのでしょうか。

軒は、太陽の位置が高い時期の南面には効果があります。しかし、夏の暑さが厳しい8月や9月になると太陽の位置は少しずつ低くなり、軒の下から日差しが入ってきます。
また、朝の東日や夕方の西日は太陽の角度が低いため、軒だけで防ぐことは困難です。
「夏至の日差しを遮り、冬至の日差しを取り込む」という断面図だけでは、実際の夏の暑さを十分に説明できないのです。
通風についても同じです。気象データに示される卓越風向は参考になりますが、実際の住宅地では、隣家や塀、樹木、地形などによって風向きが変わります。上空と地上で風向きが異なることも珍しくありません。
そのため水野建築では、一方向の風だけを期待するのではなく、どこから風が吹いても取り込みやすい窓配置を考えます。特に長く過ごすLDKでは、風の入口と出口、高窓から暖かい空気を抜く経路まで検討することが大切です。
そして、UA値だけで住宅性能を判断することにも注意が必要です。
UA値は、家からどれくらい熱が逃げやすいかを表す大切な数値です。しかし、窓から入る太陽熱や、夏の日射をどれだけ遮れるかまでは分かりません。高断熱住宅ほど、いったん室内に入った熱が逃げにくいため、日射遮蔽が不十分だと夏に暑くなることがあります。
本当に大切なのは、断熱・気密、日射遮蔽、通風、昼光利用、冬の日射熱利用を一体で考えることです。
軒があるから大丈夫。風向データを見たから大丈夫。UA値が良いから大丈夫。それだけで終わらせず、その敷地で太陽がどのように当たり、風がどう動き、室温がどう変化するのかまで確かめる。
水野建築が目指しているのは、言葉だけではなく、根拠を持って快適さを説明できるパッシブデザインです。
▶ 家づくり相談はこちらです
多治見市小泉町Mさま邸の声はコチラです
土岐市駄知町T様邸性能向上リノベーション工事のお客様の声はコチラです
多治見市笠原町K様邸性能向上リノベーション工事のお客様の声はコチラです
お陰様で創立61周年を迎える事が出来ました。
岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。
松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。
水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪
「住いの相談」はいつでも行っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。


























