毎日暑い日が続いていますね。
この時期になると、お客様からよくこんなご相談をいただきます。
「リビングが20畳あるので、20畳用のエアコンを付ければ大丈夫ですよね?」
実は、この質問に対する答えは「必ずしもそうではありません」です。
少し意外に思われるかもしれませんが、同じ20畳のリビングでも、必要なエアコンの大きさは家によって大きく変わります。
例えば、冬にダウンジャケットを着て外へ出る時と、薄いシャツ1枚で出る時を想像してみてください。
どちらが暖かさを保てるでしょうか。
もちろんダウンジャケットですよね。
家も同じです。
断熱性能の高い家は、まるでダウンジャケットを着ているような状態です。室内の暖かさや涼しさを逃がしにくく、一度快適な温度になると、その状態を保ちやすくなります。
一方、断熱性能が低い家は薄いシャツのようなものです。暖房や冷房を入れても、せっかくつくった快適な空気が外へ逃げやすくなってしまいます。
つまり、部屋の広さだけでは、本当に必要なエアコンの大きさは決められないのです。
昔は住宅の断熱性能に大きな違いが少なかったため、「○畳には○畳用のエアコン」という選び方でも大きな問題はありませんでした。
しかし現在は、高断熱住宅や性能向上リノベーションが普及し、住宅の性能に大きな差が生まれています。
同じ20畳のリビングでも、小さなエアコンで十分な家もあれば、大きなエアコンが必要な家もあります。
では、その違いは何でしょうか。
その答えの一つが「UA値(ユーエー値)」です。
難しい名前ですが、簡単に言えば「家からどれくらい熱が逃げるか」を表す数字です。
この数字が小さいほど、熱が逃げにくい家になります。
保温力の高い魔法瓶を思い浮かべてみてください。
熱い飲み物を入れても、なかなか冷めません。
逆に紙コップでは、すぐに冷めてしまいます。
家もまったく同じで、UA値が小さい住宅ほど、冷暖房の効きが良くなります。
そのため、同じ広さの部屋でも、小さなエアコンで快適に暮らせるようになるのです。
最近では「断熱等級6」や「GX志向型住宅」といった言葉を耳にする機会も増えてきました。
これらの住宅では、性能をきちんと計算したうえで、必要以上に大きなエアコンを付けないケースも珍しくありません。
大きなエアコンを付ければ安心と思われるかもしれませんが、実はそうとも限りません。
必要以上に能力の大きなエアコンは、購入費用が高くなるだけでなく、運転効率が悪くなる場合もあります。
つまり、「大きければ安心」ではなく、「家に合った大きさ」が一番大切なのです。
水野建築では、新築はもちろん、性能向上リノベーションでも住宅の性能を確認しながら、建物に合ったエアコンをご提案しています。
「何畳だから何畳用」という考え方ではなく、「この家なら、この大きさで快適に暮らせます」という根拠を持ってご提案することを大切にしています。

次回は、断熱性能と同じくらい重要な「家のすき間」の話です。
実は、どれだけ断熱性能が高くても、家にすき間が多ければ冷暖房の効きは大きく変わってしまいます。
「見えないすき間」がエアコン選びにどのような影響を与えるのか、できるだけ分かりやすくご紹介したいと思います。
第21回 水野建築感謝祭を開催します!
日頃の感謝の気持ちを込めて、今年も感謝祭を開催いたします。
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