木造住宅の「構造計算」

― 許容応力度計算って、何をしているの? ―

立春を迎え、暦の上では春となりましたが、寒さはまだ続いています。

家づくりの打ち合わせの中で、

「この家は構造計算していますか?」

「耐震等級はいくつですか?」

という言葉を耳にすることが増えてきました。

ただ一方で、構造計算=難しい・よく分からない

と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、木造住宅の構造計算の中でも、もっとも根拠が明確な

「許容応力度計算」について、できるだけ分かりやすくお話しします。

■ 許容応力度計算をひと言で言うと?

許容応力度計算とは、

「家を体重計にのせて、ちゃんと支えられているかを確認する計算」

だと考えてください。

家には、

・屋根や外壁の重さ

・床や天井の重さ

・家具や人の重さ

・雪の重さ

・地震や風でかかる力

といった、さまざまな力が常にかかっています。

許容応力度計算では、

その“全部”を数値として出し、構造材が無理をしていないかを一つひとつ確認します。

■ 「家の重さ」が分かると、何が変わるの?

家の重さが分かると、設計の精度が一気に上がります。

例えば――

・どのくらいの強さの地盤が必要か

・基礎の幅や鉄筋量は適切か

・梁(はり)の太さは足りているか

・柱は細すぎないか

こうした部分を、感覚ではなく数字で判断できるようになります。

特に、近年見逃せないのが「雪の重さ」です。

屋根に積もる雪は、地域によっては非常に大きな荷重になります。

この雪荷重を正確に考慮できるのが、許容応力度計算の大きな強みです。

■ 普段の住宅は、どうやって構造を決めているの?

ここで、少し身近な例を出します。

エレベーターに乗ると、

「最大〇〇kgまで」

「大人〇人まで」

といった表示を見たことはありませんか?

あれは、「大人1人を〇kgと想定した場合、ここまでなら安全ですよ」

という計算がされているからです。

実は、構造計算をしていない住宅の考え方は、これに近いものがあります。

・平屋だからこのくらい

・2階建だからこのくらい

・3階建だから少し強く

といったように、建物の形だけで大まかに決めているケースも少なくありません。

もちろん、法律上は問題ありません。

しかし、あまりにも“ざっくり”しているのも事実です。

■ 許容応力度計算は「耐震の根拠」を示せる

許容応力度計算を行うと、

「この家は、どこに・どれくらいの力がかかり、

それをどの部材で受け止めているのか」

がはっきり分かります。

つまり、

耐震性を「大丈夫です」ではなく、「こういう理由で安全です」と説明できるのです。

これは、

・地震への安心感

・長く住み続けるための信頼性

・将来のリフォームや増改築時の判断材料

にもつながってきます。

■ 見えないところこそ、家の本当の性能

構造計算は、完成してしまうと見えません。

床の下、壁の中、天井の裏に隠れてしまいます。

だからこそ、

「ちゃんと考えて建てられているかどうか」

が、住まいの安心を大きく左右します。

しっかりと許容応力度計算を行い、

耐震の根拠を明確にした家づくり。

それは、家族の命と暮らしを、数字で守る家づくりでもあります

安全で、安心して、長く住める家を。

私たちは、そんな住まいを大切にしています。

木造住宅の構造計算にはいくつかの考え方がありますが、すべての会社が同じ方法を採用しているわけではありません。

中には、法律で定められた最低限の確認をもとに設計を行うケースもあります。

私たちは、そうした方法が悪いとは考えていませんが、「より根拠を持って安心をお伝えしたい」という思いから、許容応力度計算による構造検討を大切にしています。

目に見えない部分だからこそ、数字で確認し、理由を説明できることが、長く安心して住んでいただくための大切な要素だと考えています。

構造や耐震の考え方は、家づくりの土台になる部分です。

気になる点があれば、お気軽にご相談ください。

お陰様で創立61周年を迎える事が出来ました。

岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。

松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。

水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です     

「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます♪

「住いの相談」はいつでも行っていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。