断熱性能が良くても「寒い」と感じる理由

― 空調計画は、住み心地を決める最後の仕上げです ―

先日、ブログをご覧になった方から、こんなご相談をいただきました。

去年の8月に家を建てましたが、冬になって床が冷たく感じて悩んでいます。

床下断熱リカバリーの記事を見て連絡しました。

愛知県〇〇市に住んでいますが、ご相談対応可能でしょうか。

このお客様とzoomでお話をしました

建てられた住宅の条件を伺うと、

・屋・約40坪

・UA値:0.46

・気密測定:中間時C値0.3/完成時C値0.5

・空調:リビング壁付けエアコン1台(18帖用)

施工会社は有名な建築会社 さんです。

数値だけを見ると、決して悪い家ではありません。

むしろ、断熱・気密ともに一定水準はクリアしています。

それでも「床が冷たい」「寒く感じる」。

このギャップこそが、今回お伝えしたいテーマです。

■ 数値が良い=必ず快適、ではありません

UA値やC値は、家の性能を測るうえでとても大切な指標です。

ただし、これらはあくまで「器としての性能」です。

実際の暮らしの快適さを左右するのは、

・どこで暖めるか

・どう空気を回すか

・暖かい空気が床まで届いているか

といった空調計画です。

特に平屋の場合、

「ワンルーム的で空気が回りやすい」と思われがちですが、

実際には床付近に冷気がたまりやすい構成になることも少なくありません。

■ エアコン1台空調の落とし穴

今回のご相談では、「リビングの壁に18帖用エアコン1台のみ」という空調構成でした。

この場合、よく起こるのが次のような状態です。

・エアコン付近は暖かい

・天井付近に暖気がたまる

・床付近は空気が動かず、冷えを感じる

つまり、家全体は暖めているつもりでも、体が感じる“足元”が暖まっていないという状況です。

人は、室温そのものよりも

👉 床温度

👉 足元の体感

に大きく影響されます。

そのため、床が冷たいだけで「この家、寒いな…」と感じてしまうのです。

■ 断熱リカバリーが効くケース

このような場合、床下断熱の施工状況や、気流の状態を確認したうえで、

・床下からの冷気の遮断

・断熱の欠損(すき間・薄さ)の補強

・床下空間の温度安定化

といった床下断熱リカバリーが有効になるケースがあります。

これは

「性能が足りない家を直す」工事ではなく、

本来の性能を“きちんと発揮させるための調整”

と考えていただくと分かりやすいかと思います。

■ 本当に大切なのは「断熱 × 空調 × 空気の流れ」

今回のご相談を通して、改めて感じたのは、家の快適さは

「断熱」だけでも

「空調」だけでも

成り立たないということです。

・断熱性能

・気密性能

・空調計画

・空気の流れ

この4つがセットで初めて、

「暖かい」「寒くない」と感じる住まいになります

■ 最後に

今回のように、

・数値は悪くない

・新しい家

そ・れでも寒い

というご相談は、実は少なくありません。

もし、

「床が冷たい」

「足元だけ寒い」

「エアコンは動いているのに快適じゃない」

そんな違和感があれば、

それは空調計画や空気の流れを見直すサインかもしれません。

断熱リカバリーや空調の見直しで、

住み心地が大きく改善するケースもあります。

気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

お陰様で創立61周年を迎える事が出来ました。

岐阜県土岐市、注文住宅&省エネ・快適・健康リフォーム工事の水野建築でした。

松尾式設計研修プログラム受講して実践しています。

水野建築は、ZEHビルダー★★★★(四つ星)です     

「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2019」優秀賞を受賞しました。

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